クリスマスイブ

いつもこの時期、Iは出張なのでココ何年かクリスマスらしいことはしていない。去年は自分も仕事だったから、他と変わらぬ一日を過ごせたのだけれど、なぜか今年は休み。信者じゃないんだから、無理して祝う必要なんてこれっぽちもないのに、何もなければないで淋しいのがイブの厄介なところで。25日のキリスト誕生日になってしまえば、街は、ほぼ通常の装いを取り戻していて値下げされたケーキがかろうじてクリスマスの名残を残しているようなものだというのに、イブのこのお祭り騒ぎといったらない。
かと言って、クリスマスは嫌いじゃない。小学校を卒業するまでサンタの存在を信じていたし。その後も信じてはいたのだ。というより、いて欲しい願望が強すぎて、深く考えることをさけていたのだが、その夢は他ならぬ母の一言で脆くも崩れ去ることになる。あれは私が、中一の冬?だとしたら、まだ妹は小2だった計算に・・・・おかあさん!!でも、その結果、ショックを受けたのは私一人だったのだから、下の子って、強いよね。
こうして考えると、イブがお誕生日の相葉君は、どんなにか淋しかったろうね。ご両親は、息子の誕生日だからって休めない職業だろうし、何より、子供の頃の誕生日は、まるで自分の為の一日かのように勘違いする幸せな日だと思う。キリストの誕生日の前日であるイブに生まれたことで、端からそれを否定されて、ニコイチならまだしも、お正月とサンコイチの場合、当日にお祝いもしてもらえないわけだよ・・ああ、ちょっと涙出そう。シャンパンの酔いにまかせて、そう!今日は相葉君の誕生日なので、ケーキとシャンパンを買ってきました。昨晩の胸やけは、漢方胃腸薬ですっかり回復。一度でいいから、まつもとさんに漢方薬もらってみたい!←これも酔ってるってことにしておいて下さい。で、酔いにまかせて妄想すると、そんな時でも、子供の相葉君は、きっと駄々をこねたりしなかったと思う。もし口にしても、一度怒られたら、きちんと言うことを聞く、聞き分けのいい子だったんじゃないかな。そして長じるにつれ、イブに生まれた不幸より、幸福を喜べる強さを身につけていったんじゃなかろうか。
嗚呼、相葉君って何ていい子!!彼の芯の強さと、時折漂わす寂寥感は、彼の誕生日に由来するのだ!と言ったら、こじつけに過ぎるだろうか。
何はともあれ、メリークリスマス!
子供の頃、おふざけでも日曜学校に通っていた自分は、多少言う資格があるかな。