ドラマに軍配

終わっちゃいました。原作を読んだ身としては、ラストシーンをどう変えるのかが一番の見所だったわけですが、はい、クドカンに乾杯!
あの物騒な決め台詞から始まって、買い出しするおにいやハヤシライス終わっちゃいましたねの台詞など、これまでのシーンの繰り返しが所々に挟み込まれていたのが、大団円を迎えながらも、今後も続いていく彼らの日常を垣間見せているようでした。結局、犯人は原作と同じ人物だったけれど、自殺しなくて本当によかった。信じていた人間が、実は14年間追い続けていた犯人だったというこれ以上ない裏切り。その上目の前で死なれたんじゃ救いがなさ過ぎる。この先どうやって生きていったらいいんですか。もうね、一人で読んでいて不貞腐れていたわけです。こういうところが東野圭吾は納得いかん、と。こういうところってどういうところか上手く説明できませんが「白夜行」も同じような感想でした。これはドラマにしたくなる気持がわかるなどと、ひとりごちたり。とここまで書いて、ふと思った。「流星の絆」も「白夜行」も言ってしまえばピカレスクロマンで、小説とドラマでは軸足が違うだけのことなのかも知れない。東野圭吾が書いているのは、人間の悪で、ドラマが描いているのは、悪いことをする人間で。自分の興味が人間が生きていくほうにあって、ドラマ寄りだから原作に不服なんだな。きっと。なんだかちっともドラマの感想になっていないわ。でももう冷えぴた貼って寝ます。そして翌朝ひっぺがして壁にペタン!


追記)もうちょっと書く。柏原さんが生きてるか死んでるかじゃ大違いなんで、あそこを変えた人には愛を贈るしかありません。復讐で殺してしまってもダメ。人は人を裁けないけど赦すことはできる。「生きて、罪償って、俺たちがこの先どうやって生きていくかを見続けてもらう」(多分あってる)という台詞は良いですね。この後「死ぬより辛いかもしれない」と続くように、死んで償うなんてできないということです。ちょっと夜中に興奮気味。
追記の追記)しーが守られるのが不満だわよ。やっぱり。ここは原作通り。おにいたちとしてはそりゃ守るでしょうけど、しーはそれでいいんですか。しーの罪の償いはどう果たされるのでしょうか。御曹司は懐深過ぎ。いい男過ぎ。
追記の追記の追記)おにいのベストコーディネートは囚人服。ほんとにもう寝ます。


ところで、電波ジャックのにのみやんかわいかったですね。髪型どうこうじゃなくて切り立てぴかぴかな感じ。