ワールドカップバレー女子札幌大会20071111


バレーとアイドルを見に、行ってきたんです。きたえーるへ。

  • 第一試合イタリア対ペルー戦

ヨーロッパチャンピオンのイタリアを一目見たくて、2セット目が終わる頃から観戦。ストレートでイタリアの勝利でしたが、拾ってつなぐバレーが信条と言われるペルーの粘りで、なかなか面白い試合でした。
ところで、あの細長い金色の応援グッズ。テレビ観戦していると観客の全員が持っているように見えるので、会場に行ったら配られるのかと思っていたら違った。パンフレットとセット販売していました。スティックバルーン(というらしい)は単品でも売っているのに、パンフレットはそれだけじゃ買えないの。なんで?嵩張るからいらないのに。せっかくだから付属のストローでふくらませて使いましたけどね。それでまた、進行役の人(スタンダップと言いながら会場の応援を促す人。FMラジオのDJ風)が、実況中に何度も宣伝するんです。すぐそこで売ってますよ〜だの、手が痛くならないのでオススメですよ〜だの。バルーンを使った振りの練習までさせられて・・そんなに言うなら初めから配りなさいよね!元々「ニッポン、チャチャチャ」やサーブのかけ声「そーれ!」は自然発生的なものだと思うんですが、それが定着した現在では、応援の形まで提供されている事が少しくおもしろくない。こうしてスタンダップ兄さんの煽りで応援するのですが、そこはやっぱり生もので、兄さんを置いてけぼりにして観客が盛り上がる瞬間が、幾度となく訪れるわけです。これで溜飲が下がった(笑)
兄さんがスタンダップと叫ぶ曲は、会場で聴くと案外良い。RIGHT SAID FREDの「Stand Up」らしいです。
グッズ売場をひやかしつつ、会場の周囲をグルっと一周。スペシャルサポーターグッズ売場は、思いの外、地味でした。入り口の脇にはバボグッズと協賛会社のブースが並んでいて、バボグッズのあまりの盛況に早々に退散したほど。なんかバボちゃんクッキーとか売ってた。それに比べるとSPサポーターグッズのブースは、喫煙室の向かい側の、窓から離れた暗い場所で、こじんまりとしていて、ライブフォトの見本を展示したボードに“撮影禁止”と書かれていなければ、素通りしてしまうところでした。第一試合が終わった段階で、お客の影は殆どなし。
考えてみれば当たり前なんですが、観客の大半はバレーボールファンでした。中高バレー部からママさんまでのアマチュアプレイヤーをはじめ、その関係者が目立つ。あの場の平均身長は、絶対高い。私が普通だもの。お弁当を売っていたのは地元の婦人会だし、チケットを切る係や座席を案内する係は地元の大学バレー部なのか、ジャージにシューズの若い女の子がたくさん活躍していて、国際大会ながら会場は手作り感満載。昔、母に連れられて行ったママさんバレーの大会もこんな感じだったな〜皆さん、通路のそこかしこでお弁当を広げていらっしゃいます。その一角で、イタリアチームのコーチ陣の一人とみられる男性がインタビューを受けているんだから、素晴らしい。
そうこうしていると場内から迫力ある和太鼓の音がズンドコ鳴り響いてくるので、なんだなんだと覗いたら滝川(道内の地名)かどこかのチームが生演奏していました。第二試合(だったと思う)の2セット目と3セット目の合間には自衛隊吹奏楽団による演奏も行われて(大太鼓にはバボちゃんのぬいぐるみが!)、これにはちょっと驚いたというか何というか・・目を開かされた気がしました。コメントいただいたので上手く書けるといいのですけれど、ジャニーズアイドルが、ワールドカップバレーのスペシャルサポーターとして、コート上で歌い踊るのに抵抗を感じる理由の一つとして、神聖なるコートを土足で踏み荒らすなんてとんでもない!という気持があると思います。過去の記事でもチラっと触れたように、私もそのクチでした。バレー経験者の母はどうかというと、それ以前に、歌が下手で聞いていられないという理由で嫌っていたようです。この「土足」は実際に履いている靴が競技用シューズか否かというより、概念的な問題でしょう。だから、この事だけでジャニーズアイドル演出への抵抗が払拭されるわけではありませんが、試合の合間には様々なショーが行われていているというのは踏まえておくべきポイントではないでしょうか。

世界ランキング9位と10位の戦いです。フルセットにもつれ込む接戦ながら、両チーム共にサーブミスが多かったのが残念。ポーランドの勝利により、この大会で日本が北京出場権を手にする可能性が僅かですが、広がりました。
一日を通して一番酷かったのは、平成ジャンプのショーより何より、この時のスタンダップ兄さん1です。この後、第三試合で兄さんは交代するので、この人は北海道の人(北海道文化放送周りの人?)だと思われます。世界ランキング9位のセルビアと10位のポーランドの戦いであることをくどい程強調した上で、次の日本戦に備えるためにも、もっと応援して体を温めておきましょうと言ったんです。しかも繰り返し!この試合の重要性を兄さんなりに訴えたかったのはわかるけど、何もそんな身も蓋もない言い方しなくたっていいのに。この時ばかりはしみじみ、日本語がマイナーな言語でよかったと思った。国際試合の開催国として余りに恥ずかしい。それにみんな結構ちゃんと応援していたと思う。私なんかは贔屓がないから両方応援して、5セット目にはグッタリしていたけれど、若干ポーランドへの声援が多かったように思います。これはグリンカ人気と、今後の展開が日本有利になるのを願っての事で、少なくとも私の周囲はバレーに詳しいお客さんが多かった様に感じました。


続きます。