23日に読んだもの

下巻が楽しみ。上巻には表題作の前に短編が3つ収録されていてどれもよいのですが「波のうさぎ」に初っ端からほろりとさせられます。売る身としては泣ける本という煽り文句に食傷気味なのについほろりとか書いちゃう。やーねやーね。

森三中はどんなに身体を張っても不思議と乙女なのだ。でもそれは不思議でもなんでもなくて、そもそも身体を張ることと女を捨てる(いわゆるというかなんというかカッコつきの)ことはイコールではないのだよというのを体現している存在なのかも知れない。

  • 『考える人』2008年春号

あれは5月のことであろうか。鶴見俊介×高野文子対談目当てに「演劇ぶっく」6月号といっしょに買ったんだと思う。読み応えたっぷりで梨木香歩の連載は読んだんだったかしらんとひさしぶりに手に取ったらそれは既に読み終えていたのだけれど、自分の今の状態に余りにどんぴしゃな文章が載っていたので該当箇所をまるまる引用します。さげさかのりこ という人の連載。
『娘と私』第15回「片付かない」


 自分の頭の性能があまり良くないことも、月日が経つほど更に悪くなる一方だということも、とっくに気がついている。不自由を感じることも多々ありながら、それはそれでいいところもあり(と思うことにして)、それなりに生活をしてきたのだけれど、そんなにのんびりしたことを言っていられないようになってきた。
 片付かない。とにかく、いろいろ、何もかもが片付かない。

続きを読むとこの筆者の「片付かない」はおおざっぱに家事と仕事のようだが、わたしの「片付かない」はもっぱら脳内なのだから始末が悪い。現在、読書とアイドルに行き詰まっております。