オスギトピーコトイトイシゲサト

お昼にタモリを見ていたら、年代別20代〜60代に聞くあなたの好きな「お」で始まる名前の芸能人トップ5(てきとー)をクイズ形式で発表していて、30代の第2位が大野智でした。ちなみに当てたのは太田光でした。ジャニーズ的に公正を期すと、20代〜40代の第1位は岡田准一でしたよ。あとは60代の第1位が織田裕二ということくらいしか覚えていません。以上、記憶でお送りしました。いいともの情報に信憑性を求めるかは別にして*1このところ、単に自分が流行に乗っかっているだけなんだという事実をつきつけられる毎日でもう目が回りそうです。どうもどこかで、わたしだけの王子様!と思っていたかった節があるよ自分。きもちわるいよ!!自分。
つづきは、あらしに関係ない自分語りなので閉じます。


おすぎとピーコが好きだったんです。今でも好きだけど。実際、今日もいいともでダイゴに大声でコーナー名をおしえてあげるピーコとか太田と指をからめるおすぎとかを見てあたたかい気持になったりしたけど(しかし字面はよくない)。
小学校からこっち答えに窮するこの質問「芸能人なら誰が好き?」。当時は地味〜に頭を悩ます問題でした。その場を埋める当たり障りないものとして、相手は気軽に聞いているのだろうから、思いつきでも何でも気楽に答えればよいのでしょう。でも、いないんだもん。いないものはしょうがないんだもん。嘘はつきたくないんだもん。そんな18歳の頃、ようやく見つかった好きな芸能人、それがおすぎとピーコ。うれしくて、聞かれてもいないのに友人に触れ回ったりしたことを思い出す。一様に反応は薄く、それどころか失笑されたりしたけれど、あの喜びはちょっとしたものだったな。どうして、おすぎとピーコがそんなに好きだったかって、その頃の私は、人生好き嫌いで生きていきたいと思っていて、それが正しいと思っていたから。映画評論家とファッション評論家であるあの2人はおそらく、ゲイであること、ゲイを隠さずに生きるということが生き方につながっているのでしょうが、好き嫌いで生きている希少価値の高い人達だと思う。双子だし。
それで、こんな本を読んだりしました。
・ピーコこと杉浦克昭「ピーコ伝」(日経BP社 2001年)
やっとこさ、シゲサト登場。この本はピーコが対談形式で書いた自伝*2で、聞き手が糸井重里です。
*引用中、ピーコの発言は太字にしました。

ー「〜してもいいよ」って、いい言葉だよなあ。その「いいよ」な気持ち、ぼくも好きです。肯定は快感です。一生ずーっと「いいよいいよ」で行けたらラクだよなって思います。
シゲサト!あんた、ずーっとその「いいよ」で生きてきたでしょ!(笑)
ー(苦笑)

シゲサト、ピーコに一喝されるの図。
ここが妙に引っかかっている。読んだ時は私もいっしょに「シゲサト!」と思ったんだけど、最近は、好きか嫌いかという厳しい選別以前に、いろんなものの良さを認めたい、わかりたいというのが強いので、以前ほど、おすピーに関心が向かない。私も「いいよ」で生きていきたい。自分の思うおすピーを自分で否定しているわけで、自己完結も甚だしいけれど、もう少し妄想で話を進めると、あの双子は生きがたい生き方をしているんだと思う。好き嫌いで生きるってつらい選択だと思う。それに否定しているんじゃなくて、感覚だとその先に行きたいんだ。頭ごなしに否定していたジャニーズにはまった自己弁明として糸井重里に辿り着いたわけだけど「いいよいいよ」と言ってるだけでは下品なので、その先を探しています。

*1:だって、どこの誰に総勢何名に取ったアンケートなのかすらはっきりしない

*2:書き下ろし?か。初出がないしいるはずの書き手の記載がないのでわかりません